まさか思わんかった。

何がって、ココ数週間の内にもしかして・・・・・・?なんて思う子達と会うなんて。

しかも原作全く無視ですよね。もートコトン無視ですよね。いや『私』が『カカシ』な時点で当たり前なんだろーけど。





「・・・・・・・・・・・・ソレにしたって、ねぇ?」

アレはないんじゃない、とか思うワケですよ。





ご自分が『鏡櫻』の末裔だって、ふつーの人の中に埋没するくらい解ってもいない『かがみ』さんご夫妻。

いっくらふつーとはどっかちょっと違うご自分の娘だからって。

あんなカワイー子を捨てる!?捨てるって何さ!?犬猫とは違うんだよいや犬猫でもしちゃいけないけどっっ!!





しかも『うちは』さん家。そりゃイイ噂は聞いてませんよ?

血を薄めない為に親近相姦繰り返して。閃――――――『イタチ』のホントの両親だって、実の兄妹だって話じゃないか。

だからって何あんなカワイー子を邪魔者扱いって!!





「・・・・・・・・・・・・理不尽だ。」

邪道だ非道だ横暴だ。





子は親を選べない。人は、必ずしも幸せになる為に生れてくるワケじゃない。

だけど、だからこそ。幸せになろうと努力するんだ。

誰だって、痛いのは嫌だ。苦しいのは嫌だ。辛いのは嫌だ。

不幸は、嫌なんだ。誰だって。だから頑張って幸せを掴もうとするのに。





・・・・・・・・・・・・その努力すらも与えないってどんだけだよ!!しかも仮にも親が!!

親と名乗るんなら、子供が生まれたら、親にはその子を育てなきゃならない義務ってモノが発生するんだ!!

ソレも出来ないなら子作りになんか励むな!!引き取るな!!





――――――まあ、でも。拾った桃色の子を、3代目が引き取ってくれたのは嬉しかった。

今の現状で私がそのまま引き取っても、仕事仕事の毎日で、絶対あの子に構えなかったから。

・・・・・・・・・・・・この年であんなカワイー子にパパって呼ばれるのも堪えるし、ね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何だよ私は何時でもガラスの十代の心の持ち主なんだよ。





・・・・・・まあ、3代目だって多忙な人なんだけど。

けれどあの人は私と違って。書類相手に奮闘する人だし。実動部隊の私よりも長く里に。あの子達の近くにいられる。

会おうとする努力をすれば、ちゃんと会える場所にいる人なんだ。





そんな3代目に、が探りを入れてみたトコロによると。

金色と桃色、2人の子供の関係は良好だそうな。

て、ゆーか。ソレとなーくちょこっとだけ聞いてみただけなのに延々ノロケみたいな事を聞かされたそうな。

まさかアソコまで爺バカ炸裂になるとわ、て呆れてた・・・・・・うん私でも呆れるわ、そりゃ。





忙しくて構ってあげられない分、あの子達のお願い何でも聞いてあげて?

始終凛か閃を付けてあげて?

なのに週に3度は必ず子供達の様子を見に行くそのマメさ。





「――――――その週に3度のウチの一回、私と変わりやがれこんちくせう。」





しかもサクラだけならともかく、「2人とも絶対嫁には出さん!!」ってナニ。

そりゃナルトは可愛いけどさっ。目の中に入れても痛くないくらい可愛いけどさっっ。

お願いだからサクラとお揃いでスカート穿かせるの止めたげて。

ナルト男の子だから。付いてるモン付いてるから。





・・・・・・・・・・・・おそろーいvvて。きゃあきゃあ喜ぶ子達の姿は私も見てみたいけどねっっ!!





「此方の配置は終わりましたよ、先輩」

「――――――ん、そーお?ありがとーね、纏雜(テンゾウ)ー」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・い、いかんいかん。

ナルトとサクラのスカート姿を想像して、危うく萌えの世界にイッてしまうトコだった。

今は任務中。しっかりしないと。





――――――・・・・・・・・・・・・任務中って言いながら私が今いるのってまるっきり戦場ですケドね!!





なんで国の上層部って名の付いた業突張り共は。

自分の国には自分の国の。イイとこあるのに他国の豊饒な土地が欲しい鉱山が欲しいって。

なんでそー簡単にぽこぽこ戦争を起こそうと思うんだ。





しかも何でその戦争に!!私が暗部の後輩引き連れて傭兵として出兵!?

コレってアレ!?達が3代目に、休みくれねぇと仕事ボイコットすっぞごるあ、て脅しみたいなお願いした所為!?

しかも戦が終わるまでの期限の解らない長期任務って!!

イジメですかイジメですねイジメでしょうがコレってこんちくしょー!!





・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。なんか思い出したらまた腹立ってきた。

任務が終わって里に帰ったら。あのジジィぜったい一度ぎゃふんと言わせる。





「――――――んーじゃ、行きますかーね」





不穏な決意を抱きながら。

だけど表にはそんな事出さず。私はすっくと立ち上がって前を見据えた。










 





 













そして青春時代まるっと全部任務でツブれる。事はない。

だっておねにーさま何時でもドコでも心は腐女子だから!!
 





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