のスイーツは、とっても好評でした。特に和菓子。

おにぎり、とかはあっても、和菓子はこの世界ではあまり無いモノらしく。

皆さん最初は興味本位、て感じだったけど。最後には美味しいってぱくぱく食べてました。

とってもビミョーな空気が漂ってたけどね!!

どーやら、あたしが3度の飯より甘いモノ大好き、てゆーのが可笑しかったらしい。





「そんなにおかしいですかね、男が甘いもの好物って」

「・・・・・・確かにソレも驚きましたけど・・・・・・」

「ソレよりも貴方とさんの・・・・・・いえ何でもありませんわ」





・・・・・・・・・・・・うん。何でソコで、なまあたたかーい目であたしを見るのかなティアとナタリア姫。

と思ったら今度は服の袖をくいくい。

「うん?何ですかアリエッタ?」

「・・・・・・アッシュと、あのヒト。番いです、か?」

ばふーっ!!と。色んなトコで紅茶を噴き出す音がした。





「・・・・・・・・・・・・ア、アリエッタ・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・何て直球な・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・イオン様アリエッタにナニ教えてんですかぁああ!?!?」

「えっ、私の所為ですか!?!?」





なんか外野がボソボソ小声で言ってるけど・・・・・・はて。ツガイ?ああ、つがい。番い、ね。

「いえいえ、違いますよアリエッタ。アレは俺の片割れです」

「?番いと、どう違うです、か?」

「番いとは、最も自身に近い他人、ですが。アレはもう1人の俺、ですから」

ぽむぽむと桃色の頭を撫でながら、あたしはシンクとお坊ちゃんの相手をしているに目をやった。





おー。お坊ちゃん見事に空振り。遊ばれてますな完全に。

「もう1人の、アッシュ、ですか?」

・・・・・・あ。シンク吹っ飛ばされた。いやうんもーちょっと手加減してあげようよ

「はい。番いよりも近い存在です」

「・・・・・・よく、わからない、です」





小首を傾げつつあたしを見上げてくるアリエッタはとってもカワユイです。

思わずかいぐりしたくて手がウズウズしちゃいます。





「アリエッタ、ソレ以上に近付いちゃいけませんよ。危ないですから」

・・・・・・ちょっと導師横からナニを言うんだしかもホントにアリエッタ離すな。

「だったらそのワキワキしてる手をどうにかして下さい」

・・・・・・・・・・・・あ。いえいえコレは見逃して下さいお願いします。

「見逃せません」





にぃっこり。と笑う導師ですが、その実目が笑ってませんでした。

いーぢゃないか少しくらい。ホントアリエッタに関しては心狭いなこの腹黒は。

「隠れ変態な貴方に腹黒だなんて思われたくありません」

ぐっっ・・・・・・あ―言えばこー言う・・・・・・てゆーか何であたしの考えてる事この子はドンピシャで解るんだ。





「言ったでしょう。貴方は解り易いんですよ」

「そうですね。確かに解り易いです、今は」

「俺も、こんなに解り易いとは思わなかった。仮面のお陰だったんだろうな。今まで隠せていたのは」





・・・・・・ぅぅう。アイビィやガイまで。こんなに解り易い解り易い言われるとちょっとヘコむ。

何だろう。のポーカーフェイスはわっかりづらいのに。





「そりゃ年期の差、だろ」

うをっとうっ?何時の間に戻ってきたの

「シンクとお坊ちゃんは?」

「ヘバッた。あそこ」

サラッと言われて指指された方を見れば・・・・・・あ。ホントだ潰れてる。





「・・・・・・、もーちょっと手加減してやりなよ」

「したぞ。コレいじょーないくらい。」

「・・・・・・・・・・・・うんごめん。ふつーの人がについてけないの忘れててごめん。」

「全くだ。六神将って言われるくらいだからソコソコ強いって思ってたのに・・・・・・、変われ?」

「え。ヤだよ俺相手には手加減なんてしないじゃんか」

「したら怒るのじゃないか」

「だってムカつく。・・・・・・ソレに、やっぱヤだ。」

「何で」

「お前バチカル廃墟にする気か」





今まで閉じ込められっぱなしでけっこーストレス溜まってるもんね。したらあたし相手に手加減なんて絶対しない。

断言できます。あたしとがココで手合わせという名の暴れっぷりを披露したら、廃墟どころか荒れ荒野になるよバチカル。





「・・・・・・・・・・・・何だか今、凄い物騒な単語が聞こえたんですが・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・ええ、バチカルが廃墟、って・・・・・・・・・・・・確かに、知らない術を扱うのは知ってますけど」





ありゃ。そーいやこの人達、あたしが『アッシュ』じゃない事は受け入れてくれたけど。

あたし達の実力は、知らないね。





は山ひとつ楽に吹っ飛ばせるくらい魔術に於いて右に出る者はいないからな」

「そーいうなんか、体術剣術果ては暗殺術まで、何でもこなす戦いのスペシャリストじゃないか」





のほほん、と言い合ったら。アスランさん以下皆さまピキンと固まりました。






























つがいぢゃありません。

あくまで主と守護者です。






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