愛しい子供に、きっぱり赦さないって言われた某音素集合体は。

そのまま砂になってさらさら〜って風に吹き飛ばされそうなくらい、打ちひしがれました。

いえ実際吹き飛ばされてはないしOTZなポーズも取ってませんが。何となく雰囲気が。ちょっとかあいそーかも、とか思いました。





「・・・・・・、ダメ。あんなアホに同情はダメ。」

「・・・・・・いやえーとでもうーん・・・・・・」

「自業自得だ。・・・・・・いっそそのまま本当に砂みたく崩れて風に飛ばされてしまえ」

「同感です」





ぐりぐりとあたしの肩に頭押し付けるの言葉の後。サラリとした同意が続いた。ほえ?

「ローレライのした事は、道徳的に赦されるものではありません・・・・・・私個人としても、赦せません」

「全くです。アレのやった事はルークの意思から離れている時点で最早ルークの為で無く己の為・・・・・・エゴでしか無い」

・・・・・・って。なんで近付いてくるんでせうか被験者緑っ子。しかも死神さんまで便乗?





てゆーか、コワイ。

ちょーぜつ不機嫌な死神さんもだけど、にこやか〜な笑顔を保ったまんまな被験者緑っ子の方がコワイコワイ。





「・・・・・・え、と。導師イオン・・・・・・?」

「呼び捨てで結構ですよ・・・・・・、でしたよね本当の名前。其方のとても綺麗で可愛らしい方の紹介を、して頂いても?」

「・・・・・・・・・・・・ナニが綺麗だドコが可愛いだ俺はカッコイイんだその目は節穴かばかやろー。」

「こらこらこらこら。」





アンタなに喧嘩売ってんの導師相手に。しかもそんなくだらない。てゆーか説得力無い。

今の、あたしから見たってカワイイとしか言い様がないよ?





「・・・・・・俺はハンサム系なのカワイイ系違うのっっ」

「・・・・・・・・・・・・あー、ハイハイ・・・・・・・・・・・・っと。コイツはって言って」

「・・・・・・・・・・・・今サラッと流しただろ

「いーからお前黙れ・・・・・・俺があのアホにこの身体に閉じ込められた時、巻き込まれて一緒に閉じ込められた俺の片割れですよ導師」

「アホの呪縛壊れたからそっこーで出て来たんだ文句あっかばかやろー。」

「だーかーらーケンカ腰やめなっての」





溜息混じりに、ぺふぺふの頭を撫でる。

そりゃ坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって諺だってあるけどね?でもアレ(坊主)とこの世界の人達(袈裟)は別モノよ?





そんなあたしにはぐりぐりぐり。返事の代わりにまたまた頭を押し付けて。

「・・・・・・まあ、詳しい話は後にしましょう・・・・・・ええ、と。、さん。傷を診せて貰っても宜しいですか?」

道具袋片手にあたしの横にしゃがみ込んだのは死神さんだった。

うん。お言葉は有り難いのですが。





「や。傷ならがもう治してくれましたし発音し辛いならアッシュのままでイイですけど」

「でも貴方は『アッシュ』では無いんでしょう?」

「あったり前だぜってー違う一緒にすんなばかやろー。」

「・・・・・・・・・・・・だからお前コレ以上ケンカ売んなら俺から引き剥がすぞこら。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やだ。ゴメンナサイ。」





――――――・・・・・・・・・・・・うん。

あたし、叫んでもイイかな。いやイイよね。

せーの。





「お前俺を悶え死にさせる気かさせる気だなカワイ過ぎんだよこんちくしょおおぉぉおおおおっっ!!!!」

「だから俺はハンサム系だっつってんだろーがこの腐女子思考がぁぁああああっっ!!!!」

「あだっっ!?」





ぎゅむーっ!!と抱き締めたら頭突き喰らいました。

ぐわんと脳みそ揺れて思わず頭押えたら・・・・・・あっはっは。どーして緑っ子も死神さんも桃色っ子も引いてんのかにゃー?

ちょっとちょっとお坊ちゃーん使用人さーん少将さーんティアちゃーん。顔引き攣ってるよー?

・・・・・・・・・・・・いえ解ってますゴメンナサイ謝りますからどーかそんなイタイ子を見るよーな目は止めてクダサイ。





「・・・・・・・・・・・・なんかアホらしくなってきた。」

「またイキナリ何さ

「全っっ然、まったく、なんにも、変わらず元気に妄想に塗れて腐った思考フル回転させてる見たら心配してたのアホらしくなってきた」

「えー変わってないって良い事でしょーが。」

「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・いや、なんか違う・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」





いやいやいやいや。なしてソコで皆してハモるんですか。

ちょっとちょっと緑っ子っ。危ないから近付いちゃいけませんよって何アリエッタに吹き込んでんのっ。

をいこら少将さん使用人さんっっ。イメージがってあんなヤツだったのかってボソボソ言わないっっ。しかもナニ黄昏てんのっっっ。





「・・・・・・・・・・・・いや、うん。俺あのアホ未だに赦せないけど。もーどんだけ八つ裂きにしても足りないくらいすっごい赦せないけど」

だからって消滅はナシね。んな事したら世界やお坊ちゃんにどー影響出るか解らないんだから。

「・・・・・・・・・・・・や、違くて。うん。仮にも分身の器にが入ってたんだなー、て思ったらなんか・・・・・・・・・・・・やっぱ何でもない」





――――――ソレはアレか。あたしみたいな腐れヲトメが『アッシュ』になってカワイソーとかか。

・・・・・・ああっ、皆さんの同意の視線がイタイッ。





「ぐっ・・・・・・そ、その辺は俺の所為じゃないし!!カワイイ子を愛でて何が悪い!!」

「開き直んなヘンタイ」

「あだっっ」





ドン引いてる皆さんに向かって思わず喚いたら、脳天にのチョップが落ちてきた。

・・・・・・・・・・・・い、いちゃい。くすん。






























ヒサシブリのご主人さまに守護者幼児化。

そして久しぶりの守護者におねにーさまも腐女子化。

・・・・・・なんでこー、この2人が揃うとシリアスがどっか飛んでくんだろーか・・・・・・






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