笑いの発作がよーやく治まったと、ちょっと復活したあたしと。

ソレから何故か、あたし達と一緒にいるのはトーゼン、みたいな感じでこの場に収まってるお子様組で。

しばらく井戸端会議的な事・・・・・・ってゆーか、基本お子様組からの質問責めをのらりくらりと交わしてたら。

なんかうっすい気配が近付いてくるのに気付いたんですよ。





あれ~?って顔を上げてみると、ちょーどあたしに気が付いてパッチン☆とウインクかましてきたじーさまの姿が。

・・・・・・・・・・・・うん。カワイクないから無視。

とか思ってたら、イキナリ気当たりかましてきやがった。





ゴンとキルアがバッ!!と振り返る。

しかし時遅し。じーさま既に移動して反対側から何食わぬ顔で登場だ・・・・・・・・・・・・タヌキだよなこの人も。





そうこうしてるウチに、何故かあたし達もゲーム会場に来るハメに。

――――――・・・・・・・・・・・・ホント、何でだろ?




 




 




 





 
お休みが全然お休みにならなかった日。




 




 




 




 
たかがボールをじーさまから奪うだけのゲーム。

されど、あのじーさまからボールを奪うゲーム、だ。

あたしとは、汗だくになってボールを追い掛けるお子様組を、壁に凭れながら見ていた。





「やっぱ無理だよねぇ」

「そりゃ、ね」

片や念も覚えてないお子様。片やハンター協会の会長すら務める年季の入った能力者だ。

経験値、基礎体力からして違うに決まってる。

あたしも、あのじーさまには勝てる気なんて全くしない。

だってアーグ・・・・・・オーラの総量はともかく、念を覚えて1年しか経ってないしね。





(念では勝てなくても、ソレ以外使えば勝てるよ多分)

(・・・・・・ソレでも多分留まりだからなぁ)

しみじみと、思念に思念で返事を返しながら2人と1人とを見れば。

どーやらキルアがリタイヤするみたいだ。





――――――あ。そーいえば。

(思い出した、?)

(・・・・・・うん。確か、この後・・・・・・)

キルアは、人を殺す。





他人に敷かれたレールの上を走るなんて、って言ってたのに。

暗殺者になりたくなくて、あの家を飛び出した子が。

――――――止める事は、出来ないんだろうか。





とか思ってたら。

まだやる、って言うゴンにちょっと呆れ顔だったキルアが、あたし達の方を向いた。





達はどーする?」

はい?どーする、って何を?

「俺はもー行くけど、2人はまだいんの?」

ああ。

「いや、俺ももう行く」





うんまぁとりあえず。

怪しまれない様にキルアに張り付く口実ゲット?





すい、と壁から背中を離してキルアに近付く。

・・・・・・・・・・・・って、あれ?

、お前は?」

「俺はもう少し見ている」

――――――・・・・・・・・・・・・ちょっと待てあたしひとりでキルア止めろって!?





(大丈夫。キルアくらいならひとりでも軽く止められる)

一体何を根拠にそんなに自信満々!?

(てゆーか、俺達が『路地裏の猫』ってもーほぼ受験者連中の中では確定してるから大丈夫)

だから何が大丈夫!?

(『猫』に喧嘩売る度胸のあるヤツ等なんて、あの中にいると思うか?)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。

(そゆ事)





「何してんの。来るんならさっさとしなよ」

「・・・・・・・・・・・・ああ、解った」

既にドアを開けてスタンバッてるキルアに急かされて。

の言い分にはちょっと不安だったけど、あたしはやっぱりキルアにくっついてく事にする。





・・・・・・・・・・・・てゆーか、

アンタ、ゴンがダウンしたらじーさまに挑戦してみよう、とか思ってないでしょーね?

(あ。バレた?)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お願いだから、睨まれる様な事はしないでね。

(大丈夫だって。多分)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふ、不安だ。キルアについてくより不安だ。





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・程々にな、ゴン」

実際にはに言ってやりたかったセリフなんだけど、つか実質に向けて言ったんだけど。

(解ってるって)

元気に返事を返してくるゴンの声と一緒に、の笑みを押し殺した思念が飛んできて。

あたしはホントに大丈夫なんだろうか、と思いつつキルアの後を追った。




 




 




 










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