思い出した。

あたし、『』を起こすと同時に、とんでもない事思ってた。

あのレベル4、倒せないならせめて、せめてどっか亜空間に隔離とかできないのか?て。





・・・・・・そして無意識で次元に穴開けた挙句、加減を間違えて、諸共に異空間旅行デスカ?

ほんと馬鹿だあたし。




 




 




 





 
終わって始まった日。




 




 




 





「えくそしすとエクソシストエクソシストえェくそシィスとォォォオオオ!!!!」

空間の挟間から身体を引き摺り出しつつ、どっかイっちゃった様に連呼するレベル4。





「な、何だよあらぁよう?」

「きっもちわるぅ〜」

でっかい男も服装アレな美青年もちょっと引き攣り気味です。

うん。よっっっっ、く解るよその気持ち。





あたしはひどくゆったりと立ち上がる。

スグにぐらっと身体が傾いだけどさ。ぐっと足に力を入れて踏ん張る。

ぱたぱたと、イノセンスで硬質化してるにも関わらず、流れる血液が足元に落ちた。

・・・・・・くそう。限界が近い。身体も、イノセンスも。





見れば、気持ち悪い新手に、だけど周りの人たちは既に戦闘態勢突入だ。

・・・・・・その中には、やっぱりというか何というか。いましたよ戦闘狂マッド・ピエロ。

も―ココって、ハンターハンターの世界で確定だ。ドンピシャだ。

・・・・・・あたしやっぱりカミサマに愛されてないよ・・・・・・





てゆーかね。念ってAKUMAに有効なの?

ふと思った疑問は即効解決。





でっかい男。アレ多分ウボォーギンだ。確か強化系の念能力者。

服装アレな美青年。シャルナークは確か、対象にアンテナ刺して操るんだっけ。

あたしの背中踏ん付けてたヤツの口調は中華っぽかった・・・・・・アレだ、フェイタン。カウンターっぽい念を使う子だった様な気がする。

くのいちみたいなおねーさん。マチさんは確か念糸の使い手で。

マッド・ピエロのヒソカが今弄んでるトランプは、確か念を込められててナイフよりも切れ味良かったハズだ。





なのに全部、空間の狭間に残すは片足一本だけとなったレベル4には効いてもいない。

・・・・・・あ。ウボォーギンとシャルナークが吹っ飛ばされた。フェイタンも。

うわっ、レベル4がマチさんロックオンしちゃったよ!!





「っ、下がれ!!」

団長サマの足元に転がってた『舞扇』を拾い上げつつ。

そのまま身体の痛みなんて一切無視して、マチさんの前に躍り出る!!





「『舞扇』っっ!!」

がきぃん!!

「ぐっ・・・・・・う!!」

やっぱダメだ防ぎ切れん!!





「あぐっっ!!」

「きゃあっ!?」

憐れあたしはマチさんと一緒に吹っ飛ばされた。

そして。




 




 




 










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