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「だーーーーっっもうっっ!!畜生っっ!!」

「五月蝿ぇよウスラトンカチ」



睨み付ける様に見ていた巻物を放り投げ、ガシガシと頭を掻き毟る。

そんな金糸の子供に、黒髪の子供は冷たい視線を投げ付けた。

其れに、金糸は心底から不貞腐れた様子を隠そうともせず。



「だって未だに何も判ってねーじゃんよもーいい加減煮詰まっちまうって」

「まだたった一週間だろ」

「もう一週間なんだよ。あー禁術書密書がこんだけ揃ってて使えるモンがひとっつもねぇ」

「まだ全部調べた訳じゃねぇだろうが・・・・・・ほら、次コレ」

「おう。・・・・・・つかこーゆー事こそ、アイツの十八番じゃねー?」

「ソレこそ今言っても無駄だろ・・・・・・・・・・・・おい、ナルト」



愚痴々々とここ数日間の鬱憤を撒き散らす金糸に。

合の手を返しながらも書物を漁る手を止めなかった黒の子が、不意に名を呼んだ。



「何」

「コレは?」

「あ?――――――魂追いの術?」



手渡されたのは、一本の巻物。

広げてみれば、複雑な暗号文の羅列。



「どうだ?」

「用途自体からしてサッパリだから何とも・・・・・・何。コレ当たり?」

「直感に頼るなら」

「んじゃ頼ってみようぜ」



黒の子の勘は鋭い。

其の事を誰よりも知っているからこそ、金糸は早速筆と紙を持って巻物に向かい。

しかし直ぐ様、眉根を顰めて溜息を吐く。



「可也、難しいな・・・・・・オレ一人でも解読に可也時間が掛かる」

「シカマルにでも手伝わせるか」

「そうだな。タマには活用してもらわねーとIQ200以上」



思わずぼやいた金糸の言葉に、椅子から立ち上がりながら黒の子は返し。

金糸もまた伸びをして、巻物を手に扉へと向かった。




 




 




 




 




 










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