「 知り マス か? 貴方 が 何 で アル のか を 」
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「ねぇ、」 「んー?」 「ちょっと教えて欲しい事があるんだけど」 「イイけど。ナニが知りてーの?」 「ナニ、というか。達の言う世界¢S般について?」 「・・・あ゛ー。そーゆーのはさんの方が詳しーと思うゾ?」 「だって今いないもの」 「・・・じゃあ」 「は、さっき出掛けちゃった」 「え゛。」 「だから。教えて?」 「・・・・・・知りてぇ?」 「うん」 「・・・・・・・・・・・・今すぐ?」 「うん。今すぐ。すっごく知りたい」 「・・・・・・・・・・・・うー、あー・・・・・・・・・・・・俺、説明上手くねーけど?」 「でも、教えてくれるでショ?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「ね、・・・・・・だめ?」 (チクショウそんな上目遣いで小首傾げてなんてされたらイヤだって言えねーじゃんかよ!!) |
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・・・んー・・・世界¢S般、なぁ・・・ どっからドコまで・・・あ?俺等の持つ世界≠フ概念? ああ、そゆ事、ね。 んじゃあ・・・ |
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まずは、始まり。 世界は一本の樹から始まった。 自らの根で大地を作り、樹液を水に、香りを大気に。 そして華が、あらゆる命に綻び咲いた。 始まりの世界は、一本の 世界樹 からだったんだ。 |
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え。樹、って。あの、樹? ・・・・・・あ、違うんだ。 でも、へぇ。達が世界≠ノ持つイメージって、樹、なんだ。 ん?・・・ううん。オカシクない。何となく、ボクも解るよ。 |
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成熟した世界樹は種を落とす。 種は世界樹から離れ、漂流して。 辿り着いた次元の果てで爆ぜて芽吹く。 新しい 世界 が、誕生するんだ。 |
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・・・・・・、もな。世界樹が産み落とした種だ。 ただ、は世界として芽吹かなかった。 他の世界をただ記憶するだけの力の塊だった。 で、人の魂を取り込んで漸く自我を手に入れた。 多分現存する中で唯一無二の。 全をその個の裡に内包した、奇跡の世界だ。 |
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世界樹は己を守る為に分身を作り出す。 世界樹は、ひとつの世界ではあるけど、同時にひとつの生命だからな。 生み出された分身には、世界によって色々な呼び名があるよ。 管理者。神。代行者。それから、守護者 、とかな。 |
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あ。わかった。ソレの事でショ?・・・ほら、当たり♪ でも。は違うんだよね?の従属だっていうのは前に聞いたけど・・・ ・・・え?も元は、人間? 神様助けて死んじゃって、神様のお使いとして生まれ変わった? そしてそのままのお使いにシフトしちゃった? ・・・そんな簡単に神様から他の神様に乗り替えれるのお使いって!? |
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次は オド (基)だな。 オドは世界の核。世界を世界足らしめる力。 眠っていた種が、爆ぜて芽吹くその瞬間。 同時に目覚める創造の、世界の源の事だ。 |
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・・・・・・俺もこの辺、良く知らねーんだけどな。 さんが言うには、世界に元々備わってる力、なんだと。 方向性も何もない、ただ純粋な力の塊。 その力・・・・・・オドを加工?して、世界は色々生み出すんだとさ。 |
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オドは大まかにみっつに分かれんだが。そのうちのひとつが、エーテル (命)だ。 コレは世界を巡る力で、人の眼に映らない命の粒子。物質よりも高次の元素。 そしてまたは、あらゆる物に成り得る器の元。 世界を覆う、全ての命の源だ。 |
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ん。コレは前にに聞いた。 土も水も風も火も。草も獣も人ですら、全ての物質の元を辿ればエーテルになるって。 ボクの眼に見えるのが、このエーテルなんだよね?え?どう見える、って? ・・・んー何だろう、すごく強い光の粒子?みたいな?ん、タマにちかちかするよ。 |
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オドが分かれるもうひとつ、 アーグ (生)と呼ぶ、コレは世界を生かす力だ。 昔、神は泥人形に息吹を吹き込んで人間を創り出した、と云う。 その、息吹が。始まりのアーグ。 命が、命として生きる為に。与えられる力だ。 |
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え?エーテルとアーグの違い? んー・・・どう言やいーだろな。平たく言や命と生、の違いなんだけど。 例えばエーテルで肉の器を作っても。動かす力がなきゃ動かない。 ま、電池みたいなモンだ。 |
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そして最後のひとつ。コレがスピル (魂)。 器のエーテル。動力のアーグ。ソレだけじゃ、動いている事に、生きている事にはならない。 動かそうと、生きようとする意志、自我が必要だ。 そしてその意志は自我は。スピルは、エーテルとアーグに、守られ育まれる。 |
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・・・魂、って。育てるモノなの? ん、まあ・・・確かに生まれたての赤ちゃんにそんな立派な自我はないと思うけど。 ・・・ああ、そっか。前にが言ってた。 人は、人として生まれるから人になるんじゃない、って。 人として育てられるから、人になるんだ、って。要はそーゆー事、でショ? |
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例外もあるぞ。アーグを持たずにスピルを手に入れたエーテル。 彼等は生きる力が無いに等しいから、消滅も容易い。 けれどだからこそ、純粋で潔い。ああ、好奇心も旺盛でな。 エレメンタル は、俺達の直ぐ傍に何時もいるぞ。 |
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妖精とか精霊、って呼び方もあんな。 お前も何人か会ってっだろ?闇主とか火主とか。アイツ等も元は精霊でな。 なっがい年月掛けて階梯昇って、実体化出来る精霊獣になって。 今じゃ俺とご同類、の従属神だ。 |
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他にも、スピルがアーグを取り込んで変質する事がある。 その原因の殆んどは強過ぎる想いだ。 そういうのはな、エーテルから離れてもその想いに忠実で、貪欲なんだよ。 だから気を付けろ。アストラル を生むのは必ずしも優しい想いだけじゃないからな。 |
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・・・・・・え、っと。 ソレって、幽霊、とか、妖怪、とか、悪魔、ってモノの事、だよ、ね。 ・・・しかも、切り離された想いは変わらないまま肥大する、って・・・ 止める方法は・・・・・・消滅、だけ?・・・・・・そう、なの。 |
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で、だ。マナ は、変換されたエーテルだ。 エーテルは、常に世界を覆って巡ってる。 生き物は、常に空気と等しくエーテルを取り込み吐き出す。 その一連の流れの中でエーテルは、アーグに触れてマナになるんだ。 |
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ほら、が良くどっかんどっかんぶっ放してんだろ。アレだよ、アレ。 や、ふつーの人間はあんな威力のはぶっ放てねぇ。 けど人間じゃねぇから。 変換されたマナだけじゃなく周りのエーテルまで自分の意志でマナに変えられるから。 あ?・・・そーだな。ま、訓練すれば使えんじゃね?俺もお前も。 |
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エーテルに触れる事でアーグから分岐される力もあってな。 オーラ だとか チャクラ だとかは、その筆頭だ。 生きる為の力を高め、燃やし、そして外へと解放する。あ、使い過ぎには気を付けろよ? 循環するエーテルと違って、回復させたり鍛えたりは出来ても増える事はねーんだから。 |
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あ。コレは解る。念の事でショ? チャクラ、ってゆーのは、ちょっと解らないけど・・・ふぅん?似てる、んだ? でも、増えない、の?だってオーラの絶対量って・・・ ・・・あ。増えた様に見せかけて実際は体積がおっきくなっただけ、なの・・・ |
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「・・・と。まあ、こんなトコか」 「・・・・・・ムツカシイ。」 「最初はな。そのウチ意識しねーでも理解るさ」 「・・・・・・ホントに?」 「ああ、俺がそーだったもんよ。知識としてじゃなく身体で覚えた、みたいな?」 「・・・・・・(・・・・・・ソレはソレで・・・・・・)」 「・・・・・・んだよその目は」 「べっつにー?」 「つか真面目な話。何れお前も魂の中心、本能の部分で世界≠フ仕組みを解する様になるさ」 「・・・・・・どうして?」 「お前俺の対になるから」 「――――――え?」 「俺はのオドを貰っての従属神になった。その俺が、今度はお前を俺の対にする」 「う、ん?」 「解んねぇ?お前も、の従属神になる。に・・・世界≠ノ、近付くんだ」 「・・・・・・うん」 「だから、『理解る』様になるんだよ」 「・・・・・・ん、なんとなく、わかった」 「うし。いー子いー子。」 「ん、もう。やめてよボクもうちっちゃい子供じゃないんだから」 「子供じゃねーけど、可愛いからなー」 「・・・・・・もう、のばか。」 (そんな目でそんなコト言われちゃったら、怒るに怒れないじゃないか) |
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